2月21日は私の誕生日。1964(昭和39)年この世に生を受け、今年の誕生日でちょうど60歳を迎えることとなった。いわゆる「還暦」というやつである。還暦とは、干支(えと)が一巡し生まれた年の干支に戻ることをいう(十干十二支の組み合わせが60通りあることから)。ちなみに今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」とよばれる。

 私が生まれた昭和39年2月21日の出来事をいろいろ調べてみると、ロート製薬という会社が新しい目薬「V・ロート」を発売、年間1500万個を売り上げたとあった。また、昭和39年は、東海道新幹線の開業、東京オリンピック(第18回夏季大会)の開催といった戦後わが国の高度成長の極みともいえる画期的な出来事があった年である。家のテレビは当時まだ白黒で、小学校入学の頃にはカラーになっていたような記憶がある。

 一昔前までは、60歳といえば勤め人にとっては「定年」。長年働いてきた職場を去り、第2の人生に踏み出す節目の歳であったが、近年「定年延長」が導入され、私自身も定年が61歳となった(ただし、役職定年ということで校長という役職はこの3月まで)。2月21日までは50代にやり残したことはないかと考えながら過ごしてきたが、南砺平高校の校長としての仕事もあと一か月余りである。校長として悔いのない残りの日々を送りたい。

 今あらためて自身の60年を振り返ってみると、まずは無事に還暦を迎えることができたことに感謝したい。現在まだ元気で生活し働くことができており、フルマラソンにも挑戦する気力と若干の体力も残っている。あっという間の60年だったが、多くの人と出会い、助けられ支えられてここまで来ることができたと思っている。学校の側を流れる庄川を眺めながら、「終わりのないこの道」をもうしばらく歩いて行くつもりでいる。