先週末、本校にとって嬉しい出来事が続いた。9日(土)は、3年担任のS先生の結婚式・披露宴が富山市の富岩運河環水公園ほとりのラ・シャンスで執り行われた。クラスの生徒らも式場に駆けつけ、先生の新たな門出を皆で祝福し心温まる結婚式・披露宴となった。本来ならば、私も式に出席しお祝いの言葉をかけるつもりだったが、実はどうしても外せない用事があり出席が叶わなかった。この場を借りて、あらためてお詫びと祝福の言葉を贈りたい。

 外せない用事というのは、我が息子の結婚式が前日の8日(金)にあり、しかも場所がなんと「沖縄」だったのだ。沖縄の海が見える教会で式を挙げたいという新婦の希望もあり、式場を「美ら海水族館」近くの教会に決めたという。はからずも家族揃って沖縄へ出かけることとなった。二人のおかげで私自身、これまで唯一行ったことのなかった沖縄県を初めて訪れることにもなった(今回の旅行で念願の47都道府県全てを制覇した)。

 10日(日)、沖縄から戻り二組の新婚カップルの幸せのお裾分けに浸っていたところ、東京からさらに朗報が届いた。高校生エイガワールドカップ2023の最終審査発表と表彰式が明治大学リバティホールで行われ、本校2年生が制作・出品した映画『紅悔(こうかい)先に。』が「優秀作品賞」を受賞したとの知らせだった。最優秀にあと一歩及ばなかったが、一年がかりで頑張った生徒らを心から褒めてあげたい。

 他にも、最優秀編集賞、優秀美術賞、奥田誠治賞、みゆき野映画祭in斑尾賞と併せて5つの賞に輝いた。表彰式に参加した生徒の感想に「みんなで頑張った努力が報われ嬉しい」との言葉があった。この映画には、他校のように放送部や映画研究部ではなく、「総合的な探究」の授業を通して文字通りクラス全員で創りあげたところに意味がある。2年生26名が一つの「家族」のように互いに協力し合って完成させたこの映画は、高校時代のかけがえのない思い出として永く生徒らの記憶に残り続けるに違いない。