9月29日(金)の日中、学校はひっそりと静まりかえっていた。1年生は南砺市内の企業見学、2年生は長崎方面への修学旅行(最終日)、3年生は高山・白川方面への校外学習だった。私は、1年生の企業見学の一つ目・地元の「長田組」に足を運び、生徒らと一緒に会社の概要をうかがい、実際に社員が仕事をしている様子を見学させてもらった。建設や建築設計、製材・加工、スキー場の指定管理業務など、この地域に根ざした会社であることがよくわかった。

 3年生は「五箇山探究」の一環として、五箇山地域と白川村の比較という観点で、白川村の現状と課題について村役場の方から話を聞いたようだ。若者が村外に流出し帰ってこない状況や空き家の増加など、五箇山地域と共通した悩みを抱えているらしい。3年生は昨年から空き家活用(「ブック∞カフェすけろく」)に取り組んできたが、一人でも多くの人がカフェに足を運んでもらえるよう、最後の仕上げに向け頑張ってほしい。

 2年生は昨年同様、長崎方面への3泊4日の修学旅行だった。本来ならば台湾への海外研修のはずが、コロナの影響で今年も国内旅行となった。訪問先はほぼ昨年と一緒だが、今年は長崎の文化体験として現地で「龍(じゃ)踊り」に挑戦し、五箇山民謡も披露してきたとのこと。2泊目の宿舎が「稲佐山観光ホテル」だったため、長崎の素晴らしい夜景も堪能できたと思う。

 稲佐山と言えば、福山雅治の稲佐山公園野外ステージでのライブが有名だ。特に、2015年夏の稲佐山ライブで歌った『クスノキ』は、長崎出身で被爆2世である本人にしか創れない曲だ。このクスノキは長崎市内の山王神社に現存する被爆樹木(原爆の熱線や爆風に耐えて生きながらえた樹木)で、この曲には平和への強い願いが込められている。長崎市内には「軍艦島」や「大浦天主堂」など2つの世界遺産があるが、このクスノキも世界遺産に十分匹敵するものであり、何とか後世に受け継いでいってもらいたい。