9月は英語でSeptember(セプテンバー)という。この言葉はもともとラテン語で「第7の」という意味のseptemに由来している。すると、9月は9番目の月にあたるはずなのになぜ第7番目なのか。調べてみると、現在の暦のもととなった古代ローマで使用されていた「ロムルス暦」は、March(マーチ)すなわち今の3月に始まる10か月だったらしい。よって、セプテンバーは文字通り「7番目の月」だったのである。

 ところが、その後太陽の周期に合わせて12の月がある「ヌマ暦」が採用され、1年の始まりに二つの月(1月と2月)が加わった。これによってセプテンバーは二つ後ろにずれて9月の名称になったとのこと。10月(October=8番目の月)、11月(November=9番目の月)、12月(December=10番目の月)がそれぞれ二つ後ろにずれているのも同じ理由によるらしい。

 ここにきてようやく暑さが和らいできた。朝晩などは肌寒く感じられ、やっと秋の訪れを実感できるようになった23日(祝)、「五箇山麦屋まつり」が開催された。コロナ以前は下梨の地主神社に舞台が設けられ、2日間にわたって行われていたが、昨年から23日のみ春光荘での開催となった。本校の郷土芸能部も午後7時からの舞台共演に出場させていただいたが、さすがに地元の各保存会の地方(じかた)や踊りは超一級品だった。

 あらためて9月(秋の始まり)に相応しい曲を探してみた。そもそも「9月の~」「九月の~」「September」「September~」というタイトルの曲だけでも数多くある。中でも私のお気に入りは竹内まりやの『September』(詞:松本隆 曲:林哲司)だ。失恋ソングなのにどこか爽快でポップな曲調が心地よい。70年代後半から80年代にかけ一世を風靡したシティ・ポップが近年再びブレイクしているとも聞く。果たして今の高校生に刺さる曲はあるのだろうか。