9月3連休の初日、1年生7名が相倉合掌集落の棚田で稲刈りのお手伝いをした。私は家の都合で現地に赴くことができなかった。夕方になり少し涼しくなったので、富山マラソン2023に向けトレーニングを兼ね自宅周辺を走ることにした。例年のごとく今年も9月に入ってからようやく走り込みを開始。と言っても、晴れた日の夕方4~5㎞を約30分程度走るだけ。以前の日記でも書いたが、この練習方法が自分にはちょうど合っているのだ。

 いつもは家でも学校でも決まったコースの往復なのだが、この日は気分を変え在所の小学校下をグルッと回るように走ってみたところ、思わぬ光景に遭遇した。それは、夕日を背景に畑一面に咲き誇る「ひまわり」だった(近年「婦中町のひまわり畑」としてSNSでも有名らしい)。9月も半ばを過ぎたこの時期に見事な咲きっぷり。夏はまだ終わってはいないのだと再認識した。

 ひまわりを漢字で書くと「向日葵」(「日廻り」「日回り」と表記されることも)。英語ではsunflower、フランス語ではsoleil(ソレイユ)という。しばしひまわり畑に佇んで、あらためて気づいたことがあった。花が一斉に東の方角を向いて咲いているということだ(当たり前か)。若いひまわりの茎の葉は、蕾をつけるころまでは太陽の動きに合わせて動き、花が開くころには東に向かって動かなくなるらしい。

 県内でも大規模なこのひまわり畑を育てている農家さんのご苦労を思うと頭が下がる。そこには観る人を喜ばせたい、楽しませたいという優しさや思いやりが込められているように思う。相手を思い、相手のために何かしてあげたいという思いは、まさに「ドラえもん」の「のび太」に対する思いやりに繋がるものがある。皆さんも時間があれば『ひまわりの約束』(秦基博)を聴いてみてはいかがでしょうか。きっと優しい気持ちになれますよ。