夏休みに入った22日(土)夜、本校郷土芸能部の第4回定期公演が砺波市文化会館で開催された。この定期公演は、夏の全国高総文祭のリハーサル並びに壮行会を兼ねており、部員たちは目前に迫ってきた鹿児島大会(本校の出演は7月31日)に向け、気合いの入った舞台を披露した。まだまだ不十分なところもあったかもしれないが、本番直前まで更に完成度を高めていってほしい。

 さて、今年の全国大会の開催地は鹿児島県だが、なんと郷土芸能部門の会場は鹿児島から約380㎞も離れた「奄美大島(奄美市)」だ。奄美大島と言えば、一昨年2021年7月、沖縄本島北部・西表島、徳之島とともに世界自然遺産に登録されたばかり。わが国の世界自然遺産としては、白神山地、屋久島、知床、小笠原諸島に続き5番目となる。

 中でも奄美大島は、アマミノクロウサギに代表される固有種や絶滅が危惧されている生き物が多数生息、生育されていることが評価された(奄美大島は、別名「東洋のガラパゴス」とも呼ばれている)。世界自然遺産として登録されるためには、自然景観、地形・地質、生態系、生物多様性の4つの価値基準があり、今回特に「生物多様性」の基準から推薦を受け登録された。

 ガイドブックによると、奄美大島にはいくつもの絶景ビーチ(青い空に白い砂浜)やマングローブの森、亜熱帯広葉樹が広がる森があり、伝統の大島紬、黒糖焼酎、「けいはん」や島豆腐といった島料理も楽しめるとのこと。滅多なことでは行くことのできない場所なので、部員たちには、しっかり本番の舞台を努めたあとは、奄美の自然や文化、グルメなどを味わってきてほしい(焼酎はいけません)。なお、くれぐれも「ハブ」にはご用心を。