先週、富山市内への出張があり、途中車で田んぼ道を走っていたところ、道の両脇に黄色いタンポポの花がいくつも咲いていた。黄色い花ばかりか、綿毛を付けたタンポポも多数目に留まった。小さい頃、よく綿毛の付いたタンポポを茎の根元からむしりとっては、フーと息を吹きかけ綿毛を飛ばして喜んでいた。誰にもこんな記憶があるのではないか。

 タンポポはキク科の草花で、3~4月にかけ黄色い花を咲かせる春を代表する野草だ。もっとも、タンポポには在来種のニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポの2種類があり、セイヨウタンポポのほうは一年中花を咲かせることができるそうだ。また、タンポポはとても生命力が強く、根が残っていれば茎を刈られてもまた伸びてくるという。

 実は、タンポポは食用できる野草で、かつて花を天ぷらにしたり、茎をきんぴらにしたりして食べられていたらしい。タンポポを乾燥させ生薬としても利用されてきた。この生薬を「蒲公英」と言い、タンポポの漢字表記でもある。花や茎のほか、根も乾燥させ焙煎してコーヒーの代用品として飲用されてきた。タンポポコーヒーのほうは、味はともかく、ノンカフェインで美容や健康によい効果があるとのこと。

 ところで、英語でタンポポはdandelion(ダンデライオン)。タンポポの花がライオンのたてがみに似ているからではなく、葉のギザギザをライオンの歯並びに見立てたところからきているとのことだ。歯と言えばdental(歯の)、dentist(歯医者)という英語もある。私としては、タンポポを見るとついユーミンの『ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ』を口ずさんでしまうが、MONGOL800や嵐、BUMP OF CHICKENにも同名の楽曲がある。皆さんはどの「ダンデライオン」がお好みだろうか。