12月に入り学校では2学期末考査が始まった。先週金曜日には五箇山にも初雪が降り、いよいよ冬本番が近づいてきたようだ。夕方いつもより少し早い帰り支度をしていると、妻から「今からコンサートに行くから、晩ご飯は自分で食べてね」とのメールが届いた。そう言えば、少し前に近々友達と金沢にTHE ALFEE(アルフィー)のコンサートに行くと言っていたのを思い出した。

 それにしてもTHE ALFEEとは懐かしい。私にとっては『星空のディスタンス』や『メリーアン』の記憶は強烈だが、その後彼らがどんな曲を歌っていたのか正直よく知らない。メンバーの高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢の3人の年齢を足すと現在203歳だそうだ。デビューは1973年で来年50周年を迎える息の長いバンドだ。これまでこなしたコンサートの数も桁違いに多く、国内グループ最多公演記録を更新中とのこと。

 3人の中でも、リーダー高見沢俊彦はテレビのバラエティー番組にもよく顔を出し、今見ても若い頃とあまり変わらない(ように見える)。独特のロングヘアに派手な衣装、そして変形ギターが彼のトレードマークだ。この高見沢俊彦がアイドル時代の小泉今日子(キョンキョン)のために創った曲が『木枯しに抱かれて』だということを皆さんはご存知だろうか。

 1980年代はまさにアイドル全盛期。当時バリバリのアイドル歌手だった小泉今日子の20枚目のシングルが『木枯しに抱かれて』(1986年)だ。この曲で小泉今日子はアイドルから脱却し、その後女優としても活躍していくことになる。この時期になると、今でもこの曲を聴きたくなる人が多いとか。ちなみに「木枯らし」とは太平洋側地域に晩秋から初冬にかけて吹く風速8m以上の北寄りの風をいい、北陸では、猛烈な風と雷が鳴り響く「ぶりおこし」の季節が到来する。